2017年1月9日月曜日

没後50年 芥川(間所)紗織展 -ニューヨーク時代を中心に-


2016 1115()26()に展覧会をした。そのときのプレスリリースである。
2000年に紗織さんの没後33年の展覧会をしてから、すでに16年が経過した。
当時、銀座6丁目にあった画廊のスペースが広かったので、60号の染色作品を
展示することが可能であった。そのためパート14まで4回の展示でほとんど
全ての染色作品を紹介することができたと思う。
当時、紗織さんを知る人は少なく、見に来てくださる方も少なかったが、しかし当時の案内状に掲載した作品4点はいずれもその後美術館が購入して、永久所蔵となったことは特にうれしい。
 彼女は、画家として活躍した期間が短かったため作品数も少なく、女性画家
ということもあり、評価が定まらないが、3年前ニューヨークのMOMA(近代美術館)のキューレーターDoryun Chong氏によって企画された「19551975 Tokyo
AVANGARD」展で高松市所有の「神話・神々のタンジョウ」1956年の染色作品が出品され話題をよんだ。彼女の作品に興味を持つ人が少しずつ増えてきたよう
に思う。何よりも栃木県立美術館の学芸課長であった小勝禮子氏による、二つの展覧会「奔る女たち19301950年代」「前衛の女たち19501975が、戦後美術の女性作品に光を当てられていることを力強く感じている。
今回はスペースの関係もあり、余り紹介されることのなかったニューヨーク時代の作品を紹介することになるが、鮮烈なイメージの染色作品とは異なり、おだやかな、やさしいまなざしを感じる。
池田龍雄氏は「作曲家と別れて、芥川姓を棄てた紗織さんは、忽然と太平洋の向こうへ渡ってしまったからである。やがてアメリカはすっかり彼女の絵を変えてしまったらしい。その後ことは、1966年、突然の死が、彼女を連れ去ってしまうまで、わたしは殆ど知らない。」と語る。
来年春に小冊子発刊を兼ねて銀座教会の会場で展覧会とシンポジウムを計画している。



 


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